西医体ベスト8、すべてのみなさんに感謝。
2008/08/14
今年度の西医体は準々決勝で久留米大学に5-7のスコアで敗れ、ベスト8という結果に終わりました。
数年前、部の存続すら危ぶまれたこの部をここまで支えて来てくれた卓馬組六年生の最後の大会であり、
九山ファイナリストという誇りをもち、『本気で』優勝を獲りにいった下地組集大成の大会でしたが、
最後は九山と同じ相手に、迫りながらも一歩及ばず、悔しい結果となってしまいました。
一回戦では兵庫医科大学を相手に、19-14のスコアで辛くも勝利。
チャンスの時間帯に点を取りきれず、逆に相手のワンチャンスに狙い通りのモールでトライを許してしまい、
完全に相手のペースで戦ってしまいました。
後半残り10分から2トライを返して逆転できたことはチームの成長の証ですが、
なかなか自分たちのラグビーが出来ず、ぎりぎりの試合をしてしまったことは、
次のチームへ向けて、初戦の戦い方という意味で大きな課題になったと思います。
二回戦では佐賀大学に5-3のスコアで、これまた接戦での勝利。
佐賀大は去年、一昨年と九山で敗れた相手であり、琉大としては俄然モチベーションの上がる因縁の相手。
しかしそれ以上に、自分たちがやってきた練習の成果を出せれば絶対勝てるという強い気持ちを持って試合に臨みました。
試合は、スコアが物語るように、お互いにDFの引き締まったタイトな内容で、決定的なチャンスも数えるほどでしたが、
敵陣で得たゴール前ラインアウトからきっちりモールを固め、一回戦でもトライをあげ、
のりに乗った六年生裕がサイドをついてトライをあげ、結局これが決勝点となりました。
試合終了間際には佐賀大の怒涛の攻撃を守りきり、本当に紙一重の戦いでした。
そして準々決勝、久留米大学を相手に5-7での惜敗。
五月の九山決勝で決して忘れられない悔しさを味合わされた相手に西医体で再び挑めることを幸運と思い、
また、九山以降さらに固めてきた「琉大のラグビー」を100%出し切ろうという思いをチーム全体で確認しました。
その結果、試合は立ち上がりから琉大ラグビー全開で相手を敵陣に張り付け、
DFでも「一人目が倒し二人目が絡む」という練習通りのプレーでターンオーバーを連発。
スクラムでも毎回相手を押し込み、相手の得意なキックプレーにプレッシャーを与えることが出来ました。
しかし、ここでも課題は決定力。
再三、敵陣ゴール前には行くものの、トライを取りきれず試合のペースを確実にすることが出来ませんでした。
そんな中、敵陣ゴール前ペナルティのちょん蹴りから一人で持って行った六年生そうへいの背中には、ついに鬼を見ました。
後半になると一転して流れは久留米の時間に。
九山で圧倒されたラインアウトも、知恵を絞って対抗しましたが、やはりラインアウトに関しては相手が一枚上手。
後半残り3分、敵ラインアウトから、最後は今シーズン練習に練習を重ねたラインDFの外を抜かれてトライを許し、ゴールも決まって逆転。
再逆転のトライを待たずして、無念のノーサイドとなりました。
本当にあと一歩及ばずといった感の悔しい試合でしたが、少なくとも今大会の三試合の中では一番琉大らしいラグビーが出来た試合であり、
練習の成果を出せたという満足感と、だからこそ勝てなかったことがより悔しいという敗北感を同時に味わった試合でした。
今大会を、さらに今シーズンを通して、このチームは本当に進化し成長しました。
大会の結果はもちろん、そこへ至るまでのプロセス、いかに試合で練習の成果を発揮するか、そしていかに勝つか、
そういったことを全身で体感できたことがチームにとって本当に大きな財産になったと思います。
残念ながら卓馬組はこれで引退ですが、その存在を補ってあまりうるほどの情熱を持った一年生が後に控えています。
この部を支え、つらい時代を生き抜き、最後頂上には届かなかった六年生たちの気持ちも受け、
来シーズン、さらに強く、さらに魅力的なラグビー部を作り上げて行きたいと思います。
最後になりますが、今シーズンを終えるにあたり、
琉大医学ラグビー部を応援してくださった皆さんに心からの感謝を申し上げたいと思います。
まずは、今大会で毎度のお願いながら寄付金をご協力して下さったOBの皆様。
比嘉啓先生、久保真人先生、又吉達先生、稲嶺盛彦先生、我那覇章先生、
又吉宣先生、宜保慎司先生、新垣洋平先生、安達康祐先生、裵漢成先生、神谷俊介先生、
梅津守一郎先生、滝上隆一先生、宍田紀夫先生(グルクン)。
いま自分たちがラグビーに打ち込み、大会に遠征できるのも、かつてのOBの皆様の努力や、
暖かいご支援のおかげです。本当にありがとうございます。
また、今回の遠征では飯田家、平野家、小椋家、坂部家に自家用車を貸していただき、レンタカーを2台で済ますことが出来ました。
毎年頭を悩ませているレンタカー代を大きく節約することができ、大変助かりました。
一週間以上も貸していただき何かとご迷惑をおかけしたと思いますが、本当にありがとうございました。
そして、医学の直前追い込み練にいつも付き合ってくれる全学のみんな、哲平さんを始めグルクンの皆さん、あげちゃん。
すべての方の名前を挙げることは出来ませんが、この部は数え切れないほどたくさんの方々に支えられ、本当に幸せなチームです。
本当にありがとうございます!!
今シーズンは最高の結果とはいきませんでしたが、来シーズンこそは皆さんへの感謝を示す意味でも、必ずや頂点に上り詰めたいと思います。
期待して、また暖かいご支援ご協力よろしくお願いします!
来シーズンの主将は安木大地(医学科三年次)、主務は大城咲(医学科二年次)に決まりました。
10月からは新シーズン、安木組のスタートです。
新生琉球大学医学部ラグビー部に乞うご期待!!
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